講師信仰随想 「心を打つ鐘の音の話」

2016年04月26日

                                                                            高松市 中平 千鶴
中平千鶴写真IMG_4034  永平寺の和尚さんが、僧堂で朝の鐘の音を聴いていた或る日のことです。いつもと同じ鐘であるのにその鐘の音が何とも言えない響を伝えてくるので、一体、今朝の鐘は誰が撞いていたのかとたずねてみました。すると「あれは最近来た小僧です」という答がかえってきました。そこで和尚さんは小僧を呼んで、どんな気持で鐘を撞いたのかとたずねたところ、小僧は「郷里を出るとき父母から何をする時にも心の中で“ありがとうございます”と唱えつつせよと言われましたので其の通り撞きました」と答えたそうです。
 私は毎朝、生長の家信徒行持要目を唱える時、このお話が頭に浮かんできます。それは、谷口雅春大聖師が、信徒に「今日一日をこの行持要目の心を持って行じなさい」と導いて下さっている声が聞こえてくるからです。ありがたくて涙が出てくる朝があります。生長の家を信仰させて頂く私達は、本当に幸福です。