意外?それとも当然
2017年05月01日
教化部長 坂次 尋宇
■香川県が全国第一位?
平成28年6月にJAF:(財)日本自動車連盟が実施した「交通マナーに関するアンケート」で、その集計結果がJAFのホームページで公開されています。そこに掲げられた文章を引用致します。
「本アンケートは、「あなたのお住まいの都道府県の全般的な交通マナーについて、どう思いますか?」など交通マナーについての調査を行ったもので、6万4677件(有効回答数)の回答が得られました。
回答者が居住する都道府県の交通マナーについての設問においては、「とても悪い」「悪い」と回答した方の比率が香川県では80%と最も高く、続いて徳島県(73.5%)・茨城県(67.2%)となりました。また他者の交通マナーに関しての設問だけでなく、「あなたは思いやりを持ち、交通マナーを意識して運転していますか?」といった自身の交通マナーについてのアンケートも実施しています。
その中でも、「信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」という設問においては全体の43.7%が「とても思う」と回答。課題の大きさが浮き彫りとなりました。」
■ウインカーを出さないのは第二位
右左折時にウインカーの合図を出さない車が多い都道府県の第二位は香川県で、辛くも一位を返上しましたが褒められたものではありません。そもそもウインカーの使命は、自分の車の動きを周囲の車両や歩行者に伝え、事故を未然に防ぐためのもので、違反をすれば「合図不履行」で道路交通法違反になります。ともかく自分の車の動きを周りの車に知ってもらうためのものなので、相手の気持ちを考えて行うことなのだと思います。ですからウインカーを出さないと言うことは相手の事を考えず自分本位の考え方が強いことを示していると思われます。
私は3年前に香川県に転勤してきたのですが、交差点の手前になると道路に今まで見たことのない緑色の標識が書いてあることが時々あり、何の意味かが分からなかったのですが、たまにその標識と「合図」と言う文字が書いてありましたので、「あー、合図を出せ」と言う意味だと理解したのです。
■みな一つの命で一体と観ずる心配りを
私たちは常に多くの人々の愛念や神や自然の恵みに生かされているのであり、それを感じ感謝しなければなりません。自動車の運転にしても、周りの車や人と調和して交通ルールを正しく守ってこそ安全に快適に過ごせます。常にそうした心で過ごしたいものです。 『真理の吟唱』93頁には「天下無敵となる祈り」に次のように書かれています。
「宇宙全体が神の自己実現であるのである。それ故に、宇宙全体に神の生命と愛と智恵とが行き亙っているのである。それゆえ宇宙にある一切の存在にはすべて神の生命と愛と智恵とが宿っており、その不思議なる力が脈々として一切のものの内に搏動しているのである。
われわれ自身の内にも神の生命が宿っており、神の愛と智恵とが常にわが内に脈動しているのである。わが内に宿る神の生命と、一切の他者にやどる神の生命とは、全く同じき神の生命であるのである。わが内に宿る神の愛と、一切の他者にやどる神の愛とは、全く同じき神の愛であるのである。わが内に宿る神の智恵と、一切の他者にやどる神の智恵とは全く同じき神の智恵であるのである。されば仮りに“一切の他者”という語をもってしたけれども、決して実相において「他者」なるものは存在しないのである。他者は何一つ存在しないのであって、すべてのものは自分の生命の兄弟姉妹であり、自分の生命の分かれであり、自分と一体なのである。それを称して“自他一体”と称するのである。(後略)」