霊牌供養
2017年06月01日
教化部長 坂次 尋宇
■先祖供養祭へ
6月7日から7月12日にかけて県下15会場で「幸せを招く先祖供養祭」が開催されます。開催日時と会場は表に掲載してありますので、是非お知り合いをお誘いし、霊牌を持参されて先祖供養祭にご参加下さり、先祖に感謝の誠を捧げましょう。
■霊牌の意義
生長の家では霊牌を書いて先祖供養を致しますが、その意義について「新版 人生を支配する先祖供養」の41頁には次のように書かれています。
「位牌にその人の俗名及び戒名を書いて、一度、それに招霊して祀って置くと、その招霊した霊魂の霊波がその位牌に印象されており、謂わばその霊魂の霊的振動が常にそこから放散されている訳であるから、吾々現世の者が霊界の祖先の霊に『甘露の法雨』を読誦してあげたり、何らかの意思を通じたいときに、その位牌に向かって、名前を称えて話しかけてあげると、現世のわれわれと霊界と交信するアンテナをつくることになってよいのである。」と示されています。
そこで生長の家では位牌を紙でつくり、それを「霊牌」と呼んで先祖供養をするのです。更に招霊する時には、親と子などの親近者は最も近似の霊波を持っていて、霊牌がアンテナとして同調しやすいため、最も近い親族が霊牌を書いてあげるのが良いのです。
■祖先に真心を捧げる
先祖供養の第一義的意義は、先祖に人間は神の子で完全円満であり永遠不滅の命であることを悟って頂くことです。そのためには、供養する人が聖経『甘露の法雨』等を読誦して自分自身が悟りを深めると、その悟りの深さの程度と同等に先祖が悟りを開く事になるのです。
ですから年に一度だけ霊牌を書いて奉納するのでは無く、私たちが魂の悟りを深める度毎に霊牌を書いて感謝の念を送る事が大切だと思います。
■霊牌の焼却について
皆様方から教化部に奉安された霊牌は、先祖供養祭又は霊牌奉送祭にて供養させて頂くと共に、毎月宇治別格本山へ奉送いたします。宇治別格本山では、霊牌を宝蔵神社に奉安し1年間以上供養が行われ、盂蘭盆供養大祭の浄化の儀で焼却されるのです。この焼却につきまして、『新版 魂のふるさと宇治』の105頁に「霊牌祭祀について」と題して次のように祝詞が書かれています。
「霊牌にうつりませる霊(みたま)たちの霊波は世の常の現象界の理(ことわり)の習ひにて月波の経つるにしたがひ褪(うつろ)ひ行くものにして 古きを去り浄めて新しき進歩にいたる理にならひて 霊浄めの聖域において過ぎし世よりなほ残れる業障の因縁などのこれるものあらば 古き霊牌と共に浄火をもつて浄めんとするものにして 過去の霊牌より新しき霊牌に移り行きて祀らるゝは みたまにとりては又一つの生まれ更りを経験したまふと同じく浄化向上の機会なり(「送霊の詞」より)」