謹賀新年

2021年01月01日

教化部長 坂次 尋宇

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高屋神社本宮より観音寺市を望む

現象の否定と実相の肯定と

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。昨年に続いてコロナ禍が一段と広がり、世界全体の経済や日々の生活までも悪い影響が出てきています。早くコロナ禍が終息する事を心よりお祈り致します。
  さて、私たちはコロナ禍という現象に対して三密を回避するとともに、信仰者としてどの様な心構えをしなければならないかが『新講「甘露の法雨」解釈』の67~68頁に示されていますのでご紹介するとともに、この想いを日々の神想観で実修致しましょう。


 「黴菌と人間とは互ひに喰ひ合ふやうに見えてをるけれども、そんなものは現象であって、現象は假の姿である。假の姿は虚の姿である。虚の姿は在るやうに見えても無いのである」―といふやうに念ずるのが「現象の否定」であります。そして「たゞ在るものは〝実相〟だけである。〝実相〟は神の子である。黴菌も神の子である。人間も神の子である。神の子と神の子とは仲好くもう互ひに冒すことなく、既に仲好く生活してゐるのである。これが本當の姿である」、かういふやうな意味を深く念じてその有様を心に描いてじ―つと心の眼で見つめるのであります。これが「実相のみの存在の肯定」であります。