さぬきの郷土に学ぶ「桃太郎を祀る鬼無の熊野権現!」

2021年09月22日

   今回は、高松市鬼無町の「熊野権現桃太郎神社」です。築200年を超えている古い神社で、この神社に祀られているのが孝霊天皇第八の皇子・稚武彦命(わかたけひこのみこと)で、桃太郎のモデルとされています。

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特養ホーム「大寿苑」の北側にある桃太郎神社

 桃太郎伝説がたくさん存在しているのが、鬼無(きなし)町です。そうです、読んで字の如く「鬼が無し」と書きます。

 鬼無の由来は、当時海を渡ってやってくる海賊(鬼)に苦しめられていた住民が、桃太郎に鬼を退治することを頼み、仲間を募って鬼を退治した後、鬼がいなくなったという場所という意味で鬼無という地名になったとされています。

   また熊野権現桃太郎神社には桃太郎のお墓だけではなく桃太郎伝説に登場してくる犬、猿、雉のお墓に加わえ、なんとおじいさんとおばあさんのお墓もあるそうです。

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桃太郎の遺跡・桃太郎爺婆犬猿雉之墓

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左から犬、猿、一つ飛んで雉と書かれた木札がある小さいお墓

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桃太郎のお爺さんとお婆さんのお墓

   神社から歩いて行ける場所にあるのが、この『鬼ヶ塚』。
   こちらは女木島からお礼参りに来た残党たちを埋めたとされる塚で、稚武彦命たちはこの近くの場所で残党を返り討ちにしたそうです。

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鬼達が眠る鬼ヶ塚

 桃太郎のおばあさんが洗濯をしていたと言われる川は本津川と呼ばれ、桃太郎神社から東北東に車で約5分の「永代橋」西岸北側のたもとに「おばあさんの洗濯場」の看板が建てられています。(高松市鬼無町鬼無412周辺)

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桃太郎のおばあさんが洗濯をしていたと云われている本津川の岸辺に看板が建てられています。

桃太郎伝説の歴史浪漫を感じに一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?