さぬきの郷土に学ぶ「竹居観音岬・竹居観音寺(四国最北端)」

2021年05月31日

「四国最北端」の地がどこにあるかご存じですか?

竹居観音岬(四国最北端)

 四国本土の最北端である竹居観音岬は高松市庵治町にあり、生駒親正公が高松城築城(1590年)にあたって城の鬼門(北東)の守り神として馬頭観世音菩薩を祀ったとも、その後に高松城に入った松平頼重公が寛永年間にここに馬頭観世音石像を祀ったともいわれている岩窟があり、古くからパワースポットとして重要視されていました。また「観音崎」、「竹居岬」とも呼ばれています。

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竹居観音寺の前に広がる砂浜に四国最北端の石碑がある。

 「四国最北端」の石碑の海岸線を、もう少し先に進むと「竹居観音寺 本堂」があります。

 本堂には本尊大日大聖不動明王、十一面観世音菩薩、聖観世音菩薩、高祖弘法大師を始め諸神諸菩薩をお祀りしています。

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 竹居観音岬へは本堂から右奥の岬の先端に向かって、海岸線を歩いて行きます。

 右手には瀬戸内海やそこに浮かぶ島々が見えて、フェリーや貨物船など多数の船舶が行き交います。

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大自然を満喫しながら歩きましょう。

さらに奥へと進んでいきます。すると「子松橋」という石碑がありました。八栗寺が山の修行場で、竹居観音が海の修行場。山が金剛界、海が胎蔵界を現すことから「子松橋」と名付けられたそうです。

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 途中から左側に断崖絶壁が迫ってきますが、岩場を巧みに利用して桟橋が造られていて苦もなく歩いていけます。断崖に祀られた七福神などを眺めながら先へ進んでいくと、巨岩の上に立つ鳥居が見えてきました。

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 この鳥居の地点から沖に浮かぶ小豆島の全景を見渡すことができて、まさに絶景ポイント!

ちなみに、この場所は背後に高い崖があり午後には日陰になってしまいますので、できれば午前中に訪問するのがオススメ。

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瀬戸内海と小豆島が一望できます。

 道はさらに先に続いていますが、沖から見た景観はこちらです。

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沖から見ると神秘的な岩窟

 岩場を縫うように参道を歩いていくと、最奥には神秘的な雰囲気の岩窟(いわや)があります。
最初に書きましたが、この岩窟は高松城の鬼門に当たるとされ、高松城を最初に築城した生駒親正(いこまちかまさ)や高松藩初代藩主の松平頼重(まつだいらよりしげ)がここに観音像を奉納したそうです。

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江戸時代からのパワースポットとして非常に重要視されていました。

 岩窟内部は撮影禁止となっていてここではご紹介できませんが、ぜひ皆さんも実際に訪れて内部の不思議な空間を体感してくださいね!