さぬきの郷土に学ぶ「天空の鳥居(高屋神社)」
2021年07月31日
今回は観音寺市の高屋神社をご紹介します。高屋神社は香川県に24あるといわれる延喜式内社の一つです。下宮、中宮、本宮と社殿があり、本宮までには270の石段が続く参道があります。稲積山の頂上に本宮があるため、〝稲積神社〟〝稲積さん〟とも呼ばれています。
また「血の宮」とも言われ、昔地元の民が崇徳天皇のご遺体を火葬する時、雨が降りだしたので一旦石の上に棺を置いて雨宿りをし、出発しようと棺を持ち上げると石の上に血が付いており、地元の民は祟りを恐れ、崇徳天皇を鎮めるために高屋神社を建立したという謂れがあるそうです。
祭神は邇々杵命・保食命・咲夜比女命で延喜式の神名帳(平安時代)に「讃岐国刈田郡高屋神社」とあり、延喜式内社讃岐 二十四社の一社です。この社は当初稲積山頂にあったのを 1600年頃に山の中腹に移し、さらに1760年頃に山麓 に移しましたが、里人はその崇をおそれ、1831年に山頂の旧地 に再び本殿を造営しました。山の名をとり稲積社とも呼ばれています。
標高400メートルの稲積山の頂上にある高屋神社本宮には「天空の鳥居」と呼ばれる鳥居があり、瀬戸内海と観音寺市内が一望できる圧巻の絶景によりSNSで知られています。