先祖のご加護に感謝

2022年10月01日

教化部長 坂次 尋宇

■布教功労物故者追悼秋季慰霊祭
 令和4年9月23日、生長の家香川県教化部で布教功労物故者追悼秋季慰霊祭並びに秋季彼岸会先祖供養祭・流産児供養祭を執り行いました。今回の慰霊祭はコロナ禍が始まった令和2年3月の慰霊祭以来2年半ぶりの開催となり、それ以来春秋の慰霊祭は共に中止となりましたので今回の慰霊祭は功労者の方々や先祖の方々に対して久しぶりに供養が出来て大変嬉しく思いました。
 慰霊祭終了後の私の挨拶では、自分の人生の中で今この年になって振り返ってみると、先祖に助けて貰った事が幾つかあることが思いだされ、本当に有り難いと感謝する次第で、その体験の一つを紹介しました。

■自転車ごと側溝へ転落jiko_jitensya_tentou
 昭和37年、私が小学校2年生で岐阜県大野郡白川村に住んでいる時の事でした。父から買って貰った子供用の中古の自転車に大喜びして平瀬集落の中を走り回っていました。その平瀬集落の下手の終わりには関西電力の水力発電所があり、発電し終わった大量の水が大きな水路を通って集落を走る国道の下を流れ、村を流れる庄内川に合流していました。
 私は自転車に乗って国道を走り発電所のある水路近くまで行ったのです。その時どういう訳か一瞬後ろを向いて運転していたので、道路から外れてそのまま幅深さ約80センチの側溝へ自転車ごと逆さに落ちてしまいました。その場所というのは側溝の水が発電所の水路へ流れ落ちるすぐ手前だったのです。私は側溝の中でびしょ濡れになって自転車を側溝から持ち上げ、怪我もなく自転車に乗って自宅に帰ったことを憶えています。その時近くには大人の人は誰もいませんでした。

■先祖供養を欠かさずに
 さてこの事故を振り返ってみると、自転車ごと頭から側溝に転落したのにも関わらず頭どころか何処にも怪我をしていないのです。もし頭でも打って気絶していたら、そのまま流されて発電所の水路に落ちて行方不明になっていたかもしれません。何処にも怪我がなく無事に帰ってこれたことを思うと、ご先祖様が見守り助けてくれたに違いないと感じ、心から感謝の念を送られずにはおれませんでした。
 私たちは日々先祖への感謝の気持ちを確認して表現する為に、先祖供養を欠かさないように致しましょう。