天皇陛下は物を大切にする
2022年12月01日
教化部長 坂次 尋宇
■子どもは見ている
次男が小学3年生の頃、一緒にお風呂に入ってる時のことでした。私は髪を洗うためシャンプー液を容器の頭を押して出そうとしたのですが、ブスッブスッと音がして殆ど空気しか出てこなかったのでシャンプー液はもうカラッポの状態だと思いました。いつもなら少し水を加えて残っているシャンプー液をくまなく使用するのですが、その時はどういう訳か新しいシャンプーの補充液を容器に加えて使用したのです。
すると突然次男が「お父さんは天皇陛下の御心が解っていないんだ!」と言い出したので驚いてしまいました。続いて曰く「天皇陛下は物を大切に使い、鉛筆でも使えなくなるまで短くするんだよ。それに比べてお父さんは、まだシャンプーが残っていて水を入れれば使えるのに、新しいのを使った。」と。次男は今まで親がシャンプー液が無くなった時に、水を加えて使っていたことを見ていて知っていたと思いますが、天皇陛下の話が出てくるとは思いもよりませんでした。そこで次男に何処でそんな話を聞いたのかと問うと、生長の家の教化部で開催されている宿泊しながら生長の家の教えを学ぶ小学生練成会に参加し、そこでお爺さんの先生(講師)が天皇陛下の話してくれたとのことでした。
■子どもに道理を説く
子どもはまだ何も分からないと思っているかも知れませんが、本来人は神の子であるから幼くても魂の底には神の叡智が隠されています。幼くても正しいこと、素晴らしいことは魂できっちり受け止めているのですね。子どもを育てる時には子どもの神性をしっかり見つめて、話を充分聞いて上げることと道理を説いて聞かせることが大切です。谷口雅春先生著『生命の教育』の51頁には次の様に書かれています。
児童の神性を尊重して道理を説いて聞かせよ
子供をよくしようとするには、児童を頑是ないわからず屋だと思わないで児童の神性は必ずや善を理解しうると信じて道理を説いて聞かすのが一番良いのであります。道理を説いて聞かすということは小言を言えということではないのであります。道理を説き聞かす場合にも、こちらが興奮して棘だったような顔つき、語調をして話すならば、言葉は道理を説いていても、それは叱責となり、かえって反抗心を昂めてなんにもならないのであります。道理を説いて聞かすということは、相手の中に道理が宿っていることを信じて拝むのであります。子どもは神の子でありますから「神」すなわち「真理」であり「道理」であるから子供の中には必ず道理が宿っているのであります。
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