宇治・宝蔵神社にご先祖の御霊様を霊牌にてお祀り申し上げ、 顕幽相携えて、 力強く、光明化運動に邁進しよう
2023年08月01日
教化部長 久利 修
合掌、ありがとうございます。
香川教区の皆様には益々ご清祥にてご活躍賜りますこと、心より感謝申し上げます。
盛夏の候、ご先祖さまに報恩感謝の真心を捧げ「霊牌供養」にて、宇治・宝蔵神社にお祀り申し上げる「宝蔵神社盂蘭盆供養大祭」の日々が近づいて参りました。
生長の家では、先祖供養の大切さと素晴らしさを“木”にたとえて、次のように教えてくださっています。
大地は神様 根は先祖
幹は両親 子孫は枝葉
枝葉に花咲き
よき果を結ぶは
親に孝養 先祖に供養
(『霊供養入門』306頁)
私たち子孫が繁栄し、幸福になるためには、親に孝養を尽くすとともに、ご先祖の供養が大切であることが分かります。
『生命の実相』第28巻71頁には
われわれが人に物を施すのは、物施といって物を施すのと、それから法施といって悟りの念波を施すのとがありますが、真理の念波を施すということが本当の最も根本的な供養になるのであります。
本年の大祭は、「新型コロナウイルス感染症の『5類感染症』への移行に伴って、その感染防止策を講じた方式で、4年ぶりに開催されることになりました。
8月18日の「自然災害並びに世界規模感染症物故者追悼慰霊祭」、翌19日の「宝蔵神社盂蘭盆供養大祭本祭」に、生長の家総裁・谷口雅宣先生が斎主としてご奉祀くださり、生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生がご臨席くださいます。生長の家の教団最高の総裁先生が、私ども信徒のご先祖をご供養くださるのですから、これほど勿体ない有り難いことはないと心から感謝申し上げる次第であります。
また、精霊招魂神社祭、末一稲荷神社祭、全国流産児無縁霊供養祭の御祭りについては、別の日程により、宇治別格本山・宮司が斎主となって執り行われます。
私たちは、日々、ご先祖さまに報恩感謝の真心を捧げ、霊前で『甘露の法雨』等の聖経を読誦して、ご供養申し上げ、幸せな生活を送らせて頂いておりますが、盂蘭盆供養大祭において「霊牌にて供養」し、宝蔵神社に、ご先祖さまをお祀り申し上げることの意義はまことに深いものがあります。
宝蔵神社では、毎朝5時10分からの早朝行事が始まる以前に、神官・神舞姫による日供・献饌の儀が執り行われ、1日に4回以上(早朝には『甘露の法雨』、昼には『続々甘露の法雨』、午後2時には『甘露の法雨』、夜には『天使の言葉』の聖経の供養がなされており、年間に約1,500卷の聖経供養がなされることになります。コロナ以前には、参拝に見えられた方や、練成会或いは研修会に見えられた方も随時宝蔵神社大拝殿にて聖経を読誦され、多い日には20回、30回と聖経が供養されるのです。考えてみますと、私ども現世の者が1年間に聖経の1千巻読誦を決意したとしますと、1年365日ですので毎日怠ることなく日に3卷読誦する計算になります。これだけでも中々の精進であると思いますが、ご先祖の御霊様は宝蔵神社にお祀りされることにより、少なくとも日に4回以上の供養を受けられる訳ですから、その悟境は大変なものであります。
宝蔵神社にお祀りされたどの御霊様も速やかに「人間の実相」は神の生命、仏の生命そのものであり、久遠に流るる生命そのものである、との真理の悟りを開かれ、高き霊層に昇られ、神通自在となり給いて、子孫を守護してくださるようになり、従って、ご先祖の御導きにより子孫の方々にすばらしい事柄が続々と起こって来るようになるのであります。
盂蘭盆供養の「招霊祭」にて招霊された霊牌は、翌年の大祭まで1年間、宝蔵神社に祭祀され、1年間お祀り申し上げた霊牌は「送霊祭 浄火の儀」で焼納し、その後行われる「招霊祭」で、再び新しい霊牌に御霊を招霊してお祀り申し上げるのです。
その「浄火の儀」の意義について、「送霊の詞」の中で以下のように記されております。
『業障の因縁など のこれるものあれば、古き霊牌と共に浄火をもって浄めんとするものにして、過去の霊牌より新しき霊牌に移り行きて祀らるるは、みたまにとりては、又一つの生まれ更りを経験したまうと同じく浄化向上の機会なり』
さあ、真心こめて霊牌を浄書し、心を清めて大祭をお迎えいたしましよう。