神の子の自覚を深め、 社会貢献活動を力強く展開しよう
2025年02月01日
教化部長 久利 修
合掌、ありがとうございます。
■2025年度の国際本部運動方針は「地球社会の一員として〝新しい文明〟の基礎を作るための新規3カ年計画」として打ち出され、これまでの運動の質を更に向上させ、「運動の〝数から質へ〟の転換」、そして「天地の万物に感謝せよ」との生長の家の教えに基づき、愛行を実践する〝社会貢献活動〟を推し進めて行くことが強調されています。
近年、社会が宗教に強く求めているものは「平和の増進に関する活動」「災害のボランティア活動」であることから、普及誌購読者や聖使命会員などの「数的成果」を運動の目標として掲げるのではなく、「戦争の根因を絶つ活動」や「災害救助活動」など、〝質〟を表面に出した表現で運動方針は書かれています。生長の家総裁・谷口雅宣先生は、会員拡大の「数的成果」を運動目標として掲げることは、教団外の社会から眺めると、私たちの活動の中身がよく見えない〝ブラックボックス〟化に繋がると、ご指摘になられました。また、会員拡大については、今後も真剣に取り組むものの、それは「人類光明化運動」という一大目標の中間目標であると認識することが大切である、とお説きになられました。
■運動方針の中には、地球温暖化とそれに伴う気候変動の影響が深刻化する時代の青年・壮年世代の人々との交流を図る中で、多様な生き方を受容する姿勢の必要性が謳われています。その一つに「ジェンダー平等」と「性自認」の内容あります。生長の家では、夫婦の関係について「夫は針、妻は糸」とする喩え話が使われてきましたが今後は使用せず、時代に即した表現として、谷口清超先生著『愛する妻と母の話』(126~127頁)の「夫婦は、左手(夫に当たる)と右手(妻に当たる)」と喩え話でお示し下さったように左右の手が協調する生き方を伝えることが確認されました。これは「宗教目玉焼き論」の卵の白身の部分である「周縁部分」の変化であります。
「人間・神の子」の不変の真理こそ、生長の家の基本教義であり、卵の黄身の「中心部分」であります。「男性も女性も〝神の子〟として等しく素晴らしい」という教えを時代応現にお伝えし、地球社会の一員として社会貢献活動を力強く展開して参りましよう。
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