献資の喜び 神の栄光、今、此処に

2025年06月01日

教化部長 久利 修

 

合掌 ありがとうございます。

 初夏の候、香川教区の皆様には益々ご清祥にてご活躍賜りますこと、心より感謝申し上げます。

■4月より、教化部会館改修のための献資募金活動が開始され、すばらしい献資募金の成果が続々と寄せられています。
 私自身も、教化部の新築、大改修については、山口教区、熊本教区に次いで3件目でありますが、いずれも喜び一杯の有難い体験をさせて頂き、信徒・会員の皆さまの喜びと感謝・感激に満ちたお姿に、今も胸が熱くなります。

■『聖使命菩薩讃偈』の中に或は更に進んで衆生を救済指導せんがために、それに要する堂塔伽藍道場等を供養し、(中略)一切衆生を度さんと発願修行するもの、即ち誠に菩薩の位に進むものにして、その功徳能く無礙の實相、完全の相を生長せしむる基をひらくものなり。と説かれています。
 献資募金活動にまつわる感動的な話が、谷口清超先生著『幸運の扉をひらく』184~190頁に掲載されています。
  それは、大阪教区・片野和子さんの平成10年10月17日の団体参拝練成会での体験談発表です。
  和子さんが自宅で「母親教室」を開くようになって2年目の平成7年12月のことです。ご主人は實夫さんと言い、看板店の経営者で、生長の家に入信されて、まだ半年くらい、さらに相愛会長になられてからは1ヵ月後のことでした。ご夫婦の長男・伸哉(しんや)君が小学校の身体検査で、身長が平均より低く、伸びていないので大きな病院で検査するよう指示されました。大阪府立母子保険総合医療センターで検査を受けると、医師から「これは、“先天性小人症”という病気で、血液中に成長ホルモンが全く分泌されない難病です」と告げられ、和子さんは目の前が真っ暗になりました。長男が不憫で、寝顔を見ては夫婦で涙を流しました。何度も何度も話し合い、「現象にとらわれて悲しんでいてはいけない、伸哉は神の子、実相の完全円満な姿を心に描き続け、真剣に教えを学び行じていこう」と決意されたのでした。
  平成10年4月、お世話になっている生長の家阿倍野道場が老朽化したので、新しく建設するための会合に出席した實夫さんは、出席者の前で献資の決意発表をされます。しかも、百万円という献資を。伸哉君の検査結果によっては、自宅も何もかも手放して治療を受けさせなければならなくなる時でした。
  献資は5月から始まりました。その1ヵ月後に伸哉君の再度の精密検査があり、検査結果が出るのがその1ヵ月後です。結果次第では治療が始まります。ところが奇跡的な結果が顕れます。担当の医師がとても驚いて「成長ホルモンが急に通常の1・5倍も分泌されている。骨も遅ればせながら9歳まで成長してきている。もう運動や生活の制限も必要ないです」と言って下さったのです。
 このようにして『聖使命菩薩讃偈』の「それ挺身、致心、献資の功徳は、最上、最尊、甚深微妙不可思議なり、仏耶諸聖既に悉く証明したまへり。」の如く神の栄光が顕れ、片野さんご一家の益々の素晴らしい信仰生活が続くのでありました。

■信徒・会員の皆様が荘厳供養の有難き機会に遭遇した神縁をおろそかにすることなく、この献資募金活動を通して、いや益々に繁栄し、お幸せになられますことを、心より祈念申し上げます。
                                                                               再拝