新元号を悦びで迎えるために
2019年02月01日
教化部長 坂次 尋宇
■和暦
今年は西暦2019年ですが、これはキリスト生誕の年と信じられている年を紀元とする西洋の暦です。しかし皇紀は日本書紀の紀年に基づき、神武天皇即位の年を元年と定めた紀元とする日本独自の暦で、2月11日の建国記念の日は皇紀2679年を迎えます。このように国によってその国独自の暦を使用している所もあり、これを紀年法と言うそうで無限に続いていきます。
■元号
これに対し元号は有限で、皇帝や君主、王などの即位の時や途中でも改元されることがあるため限りがあります。元号は中国、台湾、朝鮮、ベトナム等アジア東部で使用されていましたが、現在残っているのは世界で日本だけです。
日本で初めて定められた元号は西暦645年の「大化」で、第36代の孝徳天皇の時でした。その後125代の今上天皇までに231個の元号が定められているとのこと。また明治からは天皇一代に一つの元号を使用することが決まり、更にそれまで習慣であった元号は、昭和54年に元号法が定められて法制化されたのです。先祖が残してくれた日本の尊い文化に感謝しましょう。
■運転免許証の有効期限は?
私の運転免許証を見ると、「平成35年5月4日まで有効」とゴールド色の地に元号だけで書かれていて西暦の表記がどこにもありません。平成は31年4月30日で終了してしまうので元号が変わると西暦の表記がないため、いつまでが有効期限になるのか分からず混乱するのではと思いました。
ところがよく考えてみると平成が31年なので元号が変われば新元号1年(元年)となり、うまい具合に平成の年の一桁の年をそのまま使用すれば読み替えが簡単にできることが分かり、私は新元号5年の5月4日までが免許証の有効期限になると知り安心しました。