講師信仰随想「愛を実践すること」
2022年01月21日
高松市 中平千鶴
私は今まで生長の家の真理を熱心に勉強してきました。その中で特に大切にしていた事は、自分が予想しない困難な問題に出会わないように心がける事でした。
しかしその心がけをしてきたつもりでしたが、真理を知っただけで真理と共に問題を解決する事をしていなかったのだという事に気がつきました。
私の主人が91才になったあたりから主人の介護のお世話をすることになり生活が一変しました。主人は毎月の生活が乱れて来て自分で自分のことをすることが難しい状況になってきました。それで困ったなあと思い、どうしようかと考えました。
人生の中で起きる思いがけない困難な問題に直面した時、その解決法は『生命の実相』の至るところに書かれています。しかし、それを知っているだけでは解決しないのです。
『生命の実相』28巻には、「逆境はわれわれを鍛えて、われわれの中味の善さを出してくれる治金の坩堝なのです。坩堝の中へ投げ入れられて、われわれは鉛か金か、鍍金か本物かがわかるのです。…」とあります。
私はここを何度も読み返しました。そして、自分自身の生活の中に起っている思いがけない困難な事は、私の人生の中において一番必要で大切なことを行じさせて頂いているのであると感謝出来たとき、始めて明るく楽しく乗り越える事が出来たのです。主人の言うことを拒否するのではなく、全てを受け入れて実行するという本当の愛を実践する事が出来たのです。すると何にも出来なかった主人が、少しずつ自分で出来るように変わってきたのです。
真理は机上の空論ではないのです。実践して自覚出来た時、感謝出来た時、初めて完成するのです。素晴らしい体験をさせて頂きました。ありがとうございます。