先祖・流産児を供養する

2019年05月01日

教化部長 坂次 尋宇

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■紫雲丸事故
   昭和30年5月11日午前7時頃、濃霧警報の中、高松港から岡山県の宇野港に向かっていた781名を乗せた宇高連絡船の紫雲丸は、宇野港から高松港に向かう貨車18輛を積載した大型貨車運航船第三宇高丸と女木島南西沖で衝突し、紫雲丸に乗船していた修学旅行中の広島県南小学校25名、愛媛県庄内小学校30名、高知県南海中学校28名、島根県川津小学校25名など学校関係者108名を含む168名の犠牲者を出しました。当時国鉄で戦後の五大事故の中で最大だと言われています。
 この事故が社会に与えた影響は大変大きく、その後の瀬戸大橋建設の機運を一気に高めることになった他、文部省の指導により全国の小中学校に学校プールの設置が進められ、体育科目で水泳が必修となったそうです。
 現在、香川県高松市西宝町にある西方寺の境内に、瀬戸内海と高松市を見下ろす場所に紫雲丸遭難者慰霊碑が建立され、事故の記憶を後世に伝えています。

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■霊牌を書く人を広める
 5月に開催される第429回香川練成会の先祖供養祭が丁度紫雲丸事故の日と同じ5月11日となるため、紫雲丸事故で亡くなられた方々も合わせて供養させて頂きます。
  今年も香川教区では6月から7月にかけて「幸せを招く先祖供養祭」が開催されます。開催日時と会場は下記に掲載しましたので、是非お知り合いをお誘いし、霊牌を持参されてご参加下さり、先祖に感謝の誠を捧げましょう。
  香川教区では霊牌を書く人(施主)を広げようとしています。それは先祖供養で大切なことは、供養する人が先祖に対して報恩感謝の真心を起こすことです。今まで家族で一人しか霊牌を書いていなかったならば、今回ご主人や奥様、子供さんにも霊牌を書いてもらい、その本人の感謝の気持ちを先祖に捧げることが大切です。一柱でも四柱でも結構ですから家族皆で霊牌を書いて奉納致しましょう。

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