イチロー先生

2020年07月01日

教化部長 坂次 尋宇

■受けてみたい授業yjimage[3]
  インターネットの動画サイトに日興証券提供の「おしえて! イチロー先生」というものがあり、教室でイチローが先生となって小学生のクラスから大人のクラスまで、それぞれの生徒からの質問に答えるというものです。イチローが歩んできた人生経験から、ズバット軽快な解答が出されてとても為になりました。その一部を紹介致します。

■質疑応答
女子高校生 :「出る杭は打たれる」と言われますが、打たれない為にはどうす
       ればいいのですか?
イチロー先生:それは簡単ですよ。もっと出たらいいんですよ。(笑い)
       もう突き抜けちゃえばいい。
       そしたら人は、こいつはもう手に負えないと思うから。

男子青年  :他人から嫌われるのは怖くないですか?
イチロー先生:僕は他人から嫌われるのは大好きです。(笑い)
       その人達は僕に対するエネルギーが半端じゃない。
       僕にとって興味が無いこと、無関心が一番辛い。

女子高校生 :宿題のある意味って何ですか?学校で勉強しているのに家でやる
       必要があるのですか。好きじゃないのに。
イチロー先生:やりたくないけど、大人になったらやりたくない事をやらないと
       いけなくなる。その訓練と捉えることが出来る。
       やりたくない事をやらなかったら社会で生きていけないから、
       そのための訓練という捉え方は、僕は好き。

■日時計主義の実践
  いかがでしたかイチロー先生の解答は、明快で納得がいきますね。何故こんなに気持ちが良い解答なのでしょうか。その考え方の共通点は何かと言いますと、全て前向きでホジティブな考え方、生長の家で言うならば「日時計主義」の生き方が根底に流れていると感じます。

『日時計主義とは何か?』の本に「悪」について次の様に述べられています。
  私は、「悪という実体」はないと言っているのだ。実体のないものは、放置するもしないもないのである。そこにあるのは「悪」ではなくて、私たちがある事件や人物に対して、心の“物差し”を当てた時に「負の値」を示した―という「状態」があるだけである。この“物差し”の当て方を変えたならば、同じ「状態」であっても、負の値を示さない(つまり、悪いと思わない)かもしれないのである。こうして、「心によって悪が消える」という魔法のような可能性が生まれてくるのである。