地球浄化のための大祓
2017年12月01日
教化部長 坂次 尋宇
■地球生命と人間生命
皆さんは年末にあたり心の罪穢れを浄めると言えば、昔から神社で執り行われている大祓式が知られています。生長の家でも神社と同様に毎年六月晦と12月の大晦に大祓を行っていますが、その意義はただ単に個人の心の穢れを落とすためではなく、地球の生命を浄めることにもなり、干ばつや台風等の気象状況、火山の噴火や地震等の地殻変動というものに深く関わっているというのです。
大聖師谷口雅春先生著『實相と現象』の中の禊祓祝詞講義には、地球の生命について次のように書かれています。
地球だって本来生き物でありますから矢張り肩が凝るのですよ。地球には肩がないけれども、地殻の一部にストレスを生ずる、それは肩が凝るのと同じことだ。そうすると色々な現象が出て来る。たとえば噴火山が爆発するのは、あれは地殻の内部圧力が不平均だから爆発する処が出来るのでしょう。また地震が起るのは地殻内部の圧力の不平均を均(なら)す働でありましょう。(221~222頁)
つまり地震や火山の爆発等の自然現象は地球生命の凝り治しなのだそうです。そして次には地球生命と人間生命との関係について示されています。
ところで地球の生命と人間の生命とは互いに連関しておりますので地球上に住んで居る人類全体が、汗をかかん様な焦らない、静かな、平和な、心境になっておったら、そう云う天災地変と云うものも減って来ると云う事になる。天災地変と言うけれど、雨が降るのは瀬織津比売命(せおりつひめのみこと)の御働であり、地震や火山爆発は速(はや)佐(さ)須(す)良比売(らひめ)の御働であって、宇宙を浄化し地球を浄化しているのであります。(223頁)
大自然界に於いても、ああ云う工合に台風が吹くのも、或る意味から云うとあれは宇宙浄化の働であります。だから吾々の心が濁ると、それだけ余計浄化せねばならんから余計台風が吹くと云う事になるのであります。あの台風に依って、人間のつくった心及び物の汚いものが皆浄化されて、清らかに澄み切った世界が出て来るので、吾々の心が、浄化を要しない位に浄まらないと、毎年一回や三回位は速(はや)佐須(さす)良比咩命(らひめのみこと)に台風を起こして擦って貰わんと、一度に溜めておいて浄化するとなると、それこそ大変、地球の滅亡にもなりかねないのであります。(220頁)
■世界平和は大祓から
以上示されたことを深く受け止めれば、世界平和の実現するためには、地球の生命と人間の生命は一体であるが故に、一人ひとりの心を浄めることは個人の運命を良くするだけでなく地球の生命をも浄めることになり、地球温暖化をくい止める事のできる大変重要なことであるといえます。どうか多くの方に大祓人型の大切さをお話しいただき、大祓で魂を浄めて新年をお迎え致しましょう。