八咫烏(やたがらす)

2022年02月01日

教化部長 坂次 尋宇

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高松市田村神社の参道にある八咫烏

■日本サッカー協会の意匠
 皆さんは日本サッカー協会及びサッカーの日本代表選手のエンブレムの意匠として何が描かれているかご存知ですか?それは今から2682年前、神武天皇が大和の国の橿原の地で2月11日に日本の建国を宣言する前に、熊野の国から大和の国への道案内をした八咫烏(やたがらす)が描かれているのです。この八咫烏は熊野三山においてミサキ神(神使)とされており、熊野大社に使える存在として信仰され、熊野のシンボルともされています。

■なぜ協会のシンボルに5d355a44-fed4-431b-a670-0df2d3093d95[1]
 日本サッカー協会が誕生してそのマークを創ろうとした昭和31年、日本サッカーの生みの親と言われる中村覚之助に因んだマークを捜したところ、彼は和歌山県那智町浜の宮の出身で、そこは神武天皇が大阪から海伝いに南下して上陸したと言われる熊野の地でした。
 また、天武天皇が熊野に通って蹴鞠をよくしていたことや、蹴鞠の名人とされる藤原成道は、50回以上も熊野詣でをして蹴鞠の上達を祈願し、熊野大社に「うしろまり」を披露して奉納されたと言われています。そのような歴史を踏まえて日本サッカー協会のシンボルマークに八咫烏が選ばれたそうです。

■三本の足
 日本サッカー協会のエンブレムの八咫烏をご覧頂き、おかしな点があることに気付きませんか。それは二本の足で立ち一本の足でボールを掴んでいて足が三本ある事です。この意味については諸説あるそうですが、熊野本宮大社では三本の足はそれぞれ天(天神地祇)・地(自然環境)・人を表し、神と自然と人間が、同じ太陽から生まれた兄弟であることを示しているとのことです。
 神代の時代から「神・自然・人間が本来一体である」ことが示されている事にあらためて驚くとともに、この真理を多くの方に伝えて行きましょう。