講師信仰随想 「ある日の出会い」
2016年06月01日
高松市 大島 寛子
誌友会へ出講のため、自転車に乗って出掛けた日のことです。始まりの時間より少し早く着いたので、誌友会会場のお宅の横に自転車を止めて歩きに行きました。5分ほど歩いた通りがかりのあるお家の前で、しっぽを振ったワンちゃんと、自分と同年代位の奥様がいて、ニッコリ会釈して下さったので、私も「今日は」と云って通り越して行きました。しばらくして引き返して来ると、その犬を連れた奥様とまたお会いしたので、「人なつっこいワンちゃんですね」と私が話しかけると、その方が「この犬、主人が毎日、車の助手席に乗せて仕事に連れて行ってたんですけど、主人は52才で亡くなったんです。」 と話して下さいました。御主人を亡くされたその方の計り知れない胸の内を察しました。
数日たって、その方のお家に『白鳩』誌をお持ちして「読むとホッとするご本なんですよ」と云って、お渡しして帰りました。真理がその方の魂の救いとなってくれればと嬉しく思います。偶然の出会いとは思えませんでした。