さぬきの郷土に学ぶ「聖通寺山のゆるぎ岩」
2021年06月27日
今回は坂出市と宇多津町の境で瀬戸大橋も見渡せる聖通寺山の〝ゆるぎ岩〟をご紹介します。読んで字の如く片手で揺らすことができるという巨岩で、大きさは長さ約3・5メートル、幅約1・3メートル、重さは約10トンと推定されています。
この岩は粗粒花崗岩特有の風化現象を示す貴重な資料とされています。
この大きな岩が動くからくりは、長い年月での岩の浸食によるものと思われ、もともと一つの岩でしたが、岩に入った裂け目が長年の風雨により少しずつ拡大して、ついに上下二つに分かれシーソーが揺れるようにぐらぐらと動くようになったそうです。
重量上げの金メダリストも動かせない岩をあなたも片手で動かしてみてはいかがでしょうか?
ゆるぎ岩信仰
動く巨石は、全国に数々あります。多くが神社仏閣内にあるのは、動くはずのない巨石が人の力だけで動くのが神がかり的に見えるせいなんでしょうね。この場所にもたくさんのお地蔵様が祀られており、岩を動かせたら万病が治るという言い伝えがあるそうです。